デスノを買うようになってから、他の新しい作品も買うようになった。
「銀魂」と「D.Gray−man」はそれぞれ別の友達に進められて買ってみたけど、面白い。銀魂は弟も気に入ったようで、私よりも先に新刊を読むぐらいだ。
藤崎さんの「ワークワーク」は、オリジナルとしては初めてなのかもしれない3巻が出た。すごいことだ。ほんとうにすごい。
(後日書き足し:内容読んでみたら4巻か5巻で終わってしまいそうな展開してた。ちょっと悲しい)

ぬーベー描いてた岡野さんのゲドーが5巻で完結してた。やばいなぁ。アンケートなどで人気ない作品が最後尾にきて、あんまり続くと連載終了しちゃうとか聞いた事あるんだけど、本当だろうか?ときどきしかジャンプは手に取らないんだけど、大抵最後のほうに載ってるのが、ゲドーかワークワークだったような。本当だったらどうしよう・・・。

新刊ではないけれど、弟が近頃はまってるらしい「げんしけん」というコミックを読んだ。一巻はそう面白く思わなかったんだけど、二巻三巻と読み進めていくと面白くなってきた。サークルで同人誌作ってる辺りの話とか、小火を出してしまったことを悔やむ春日部さんの繊細な一面とか、そんな春日部さんを優しく抱きしめて、すっきりするまで泣かせてやるコーサカの意外な包容力とか、いい感じです。

春の新番組。
イチオシは、エウレカセブン。おっきなメカがサーフィンでもするように空を滑っているのが恰好いい。
エウレカは可愛いし、レントンは馬鹿に真っ直ぐで一途だし、いいと思う。

ハチクロは、放送時間がずれていたため一話を見逃した。やっと二話で声を聞けた。はぐちゃんが、なんかなー・・・。まぁそのうち慣れてしまうだろう。花本先生が藤原さんで素敵でした。そういや、エウレカセブンにも出てました。ホランドという名前の、「男は家に帰ったらパンツ一丁って決まってるだろ」なんていう素敵なオジサマ。どっちも素敵だ。飄々としているけど優しい大人の男。うわ、素敵すぎる!

エレメンタルジェレイド
主人公のクーを石田さんが演じてらっしゃって、驚いた。熱血系主人公の石田さんは初めて・・・じゃないかな?。ごく初期にあったかも。むー、とにかく新鮮です。

ジンキ・エクステンド
最初の二話だけ見た。そのあとは録画してない。面白そうだったんだけどな。モリビトという巨大なメカが出てきて、そのメカの戦いに女子高生が巻き込まれて、パイロットになっちゃう話・・・と説明すると簡単すぎるか。

シンデレラボーイ
モンキーパンチが原作。主役の探偵を子安さんが演じてます。
よくわからないのですが、追跡中に事故に遭った探偵の乱馬とパートナーのレラは、白衣の怪しい人に手術されて丸一日ごとに体が入れ替わるようになってしまうのです。で、交代しながらも事件を解決していく。本人たちは交代している事に気づいてないという状態。二人は元に戻れるのかな。

ツバサ・クロニクル
わりあい楽しく見てる。続きが気になるほどには気に入っている。
音楽が素敵だなと思う。クランプ作品は大概読んでいるので、何処にどの漫画の人が出てくるのか楽しみだ。

創聖のアクエリオン
音楽が菅野子よう子さんで、オープニングの歌が素敵。
三つのメカが合体して、おっきなロボットになる。敵は堕天翅族とかいうアトランティアの人たち。人間を狩ってエネルギー源として利用いている。
霧舎学園ミステリ白書も5作め。三月は遠いなぁ。

七月の事件が縁でグラビア・デビューすることになった琴葉さん、カラー口絵ではグラビアアイドルみたいになってます。
デザインや構図が凝ってて、こういう雑誌あるよなぁ、みたいになってます。作者さんたち、楽しんでるなぁと思う。

八月は心霊探偵がテーマという事で、怪談やら呪いやらが登場します。今回は綺麗に騙されました。

夏休みにいつものメンツで旅行することになった琴葉たち。場所は伊豆の別荘。お約束的な肝試しの最中に事件が発生してしまう。またもや作中にミステリ白書が登場するんだけど、いったい誰が書いてるんでしょうね。気になるようなならないような。

「ロマンティックはままならない」(鏡貴也)
エル・ウィン武官弁護士事務所業務日誌?だそうで、この作者さんは、ほかにもエル・ウィンの長編と伝勇伝の長編と短編シリーズも抱えてらっしゃるのに、凄いなぁと単純に思う。体壊さないように頑張ってほしい。

さて、長編はすっごいクライマックス!みたいなところまで話が進んでますが、こちらはそれよりも時間軸が前(一巻と二巻の間くらい?)っぽい。ウィンに恋する17歳乙女ミア・ラルカイルの乙女回路が暴走しまくりな短編集です。本編ではあんまり活用されてない(お話の展開上仕方がないのですが)弁護士という設定を生かしていて面白いです。
いつのまにか新作を出版されてて驚いた。

「よろづ春夏冬中」
春夏冬中は「あきないちゅう」と読ませる。春夏秋冬の秋がないから「あきない」つまり商いとかけている。

中身は短めのお話がたくさん。14ぐらいかな?全体で211頁なので、ひとつひとつはかなり短め、なんだけども意外なオチがついてたりして面白い。

特徴としては、男同士の大人の恋愛ばかり描かれていること、現代を舞台にしていることですかね。初期の少年が出てくる幻想的なファンタジーとはずいぶん雰囲気が違います。が、恋愛的描写があからさまでなく、出てくる人物がずいぶんと上品なのでさらりと読めます。深読みすると濃いのかもしれないけど。

「時の旅人」
日付変更線を超えて出会いと別れを繰り返す少年の物語。

長野さんお得意の、ぐるぐる場面が入れ替わって自分の立ち位置もおぼつかなくなってくる幻惑小説です。いつも結局何がどうなったのか全部把握できずに、夢の部分と現実の部分がごっちゃになったまま読み終えてしまう。だから説明とか難しい。

乙姫とか玉手函とか亀とか、龍宮伝説にちなんだものが出てくるけど、そこはあんまり本筋じゃないかな。

登場人物がみんな好ましい人柄なのでなおよかった。

「紺極まる」
予備校とか大学とか出てきて、リアルな感じの同性愛な作品。
長野さんといえば、何処だかわからない異国風だったり、少し昔の情緒あふれる時代物だったりしたので、新鮮というか違和感ありありというか。
リアルといっても、こんな学生いまどきいないよって感じの上品な人たちが出てくるので、あんまりリアルでもない。

予備校講師の川野は、妻と離婚したばかり。新しい住居をネットで探し契約するが、そこは川野の勤める予備校の学生、真木の部屋だった。悪徳業者に騙されたらしい川野だが、敷金礼金を払ったばかりのため、他の部屋を探す事も叶わず、真木のところに無理矢理居座る。

真木は、「鳩の栖」に収録されている短編にも出てくるらしい。昔読んでるはずなんだけど、思い出せない。

不恰好な前髪、上等ではあるけれど今風でない野暮ったい服装、更に表情の読めない黒ぶち眼鏡をつけて異性に全く相手にされない真木。しかし、彼はそういう擬態をまとっているだけのようだ。小憎たらしい。眼鏡の下には端整な顔があって、野暮ったい服の下には均整の取れた体がある。野暮ったい服は母親が送ってくる物で、本人のセンスは良さそうだ。料理もできるし、綺麗好きだし、躾が厳しかったらしく、居住まいや姿勢、食事の作法などがしっかりしている。
・・・こんな19歳いないよねぇ、きっと。

連休中はずっと仕事でしたが、借りたい本が次から次に現れるので、いつもよりたくさん早足で読んでしまった。なのであんまり熟読していないかもしれない。作家さんに失礼な話だ。

家で本を読むのは難しい。集中できない。誘惑が多すぎる。
毎年恒例のコナン君の映画、今年も見てきました。

今回はキッドも平次くんもなしなので、なんか地味な気もしてましたが、豪華客船がやたらど派手でした。CG万歳ですね。そんな違和感なかったし。

ミステリとしてはわかりやすいなーと思ってたら、意外な落とし穴があって、でも、それってそんな上手くいくかしら?とか疑問もないわけではないのですが、まぁ、意外は意外でした。珍しく小五郎さんが活躍してたしね。

この前の映画ではジャンボを操縦できるという特技を披露したコナンくんですが、今度はモーターボートやらジェットスキーを操縦してました。恐るべき高校生です。ハワイで撃ったことあるとか言って拳銃も扱えるんですよ、新一君は。探偵じゃなくて007になれるんじゃないか?

来年は映画10周年だそうです。キッドと平次くんがいっぺんに出てくるとかそういう豪華さを期待してます。
「陰陽の京」でデビューした人の人気作。
ライトノベルの特集本とかでも名前を見る事がある。

とても王道チックなファンタジーなんだけど、面白い。王道を上手に書けるってすごいことなんじゃないかなぁ。ファンタジーなんだけども、御柱(ピラー)とか来訪者(ビジター)などSF的要素もあって、そこのとこがどう絡んでくるのか楽しみな感じです。
一見中世の世界のように見えるけど、実は高度な文明が背景にあって、理想郷を目指して作られた世界であるとか、閉じられた箱庭的世界だとか、そんなようなオチとかありがちだけど、どうするんかなぁと期待しています。

でこぼこした形の月が見えて、宙に浮く巨大な柱が信仰の対象になっている世界のお話。アルセイフ国の第四王子フェリオは、王都から離れた神殿で気楽に暮らしていたが、ピラーの中から現れた少女リセリナと出会った日から彼の人生は激しく厳しいものに変わっていってしまう。

一巻は不思議な少女リセリナを中心に話が進みますが、二巻からはアルセイフ国の内乱が中心になります。父や兄弟たちのみならず貴族からも顧みられることのなかった第四王子が、戦で指揮を取るようになってくると、おぉ!ここまできたかーみたいな感慨もあったり。四巻で一応内乱は終了みたいですが、次は隣国と戦うのか、世界の謎が解き明かされるのか、楽しみです。

この方には、もうひとつシリーズがあって、「パラサイトムーン」というタイトルで新神話とかあらすじにあるんだけども、どのへんが新しい神話なのかよくわからないどころか、新神話って作品を表す単語にしてはどうよ!?みたいな。
イラストがあんまりで、なんか美少女ものっぽくて好みじゃないので敬遠してしまっているけど、他のシリーズは非常に好みなので、きっとこれも楽しめるんだろうけど、やっぱイラストがなー・・・。図書館で借りるのも恥ずかしいよ。いやはや、ライトノベルを借りること事態けっこう恥ずかしいんで一緒だけんども。
「ダークホルムの闇の君」
魔法世界に正しい秩序が取り戻されるまでのお話。

異世界の実業家チェズニー氏が現れてから40年、魔法世界は疲弊しきっていた。疲弊の原因は、チェズニー氏が主催する観光協会が毎年行う巡礼という名の観光旅行。異世界(現実世界)の人々が、スリルと冒険を求めて魔法世界にやってくるのだ。しかも何百人という単位で。巡礼者たちに適度なスリルと冒険を与えるために、魔法世界の人々は必死になって演出する。やる必要のない戦争、仕組まれた山賊の襲来、踏み荒らされた畑、焼け跡のように細工された町、今にも死にそうに見えるよう魔法をかけられた男。チェズニー氏のプランに沿って巡礼者たちの冒険心を満足させるよう、ありとあらゆる演出がなされる。

しかも、最初の一団が出発してから最後の巡礼が出発するまでかなりの時間を要するため、一年のほとんどを準備と実行に取られることになる。巡礼者たちの案内役の先導魔術師は、何十という巡礼団がかち合わないように、時間を調整したり魔法でごまかしつつ巡礼者たちをラストステージまで上手く誘導しなければならない。

この窮状からの脱却をもたらす者としてお告げに出たのは、ダークホルムに住む魔術師ダークと息子のブレイド。けれど、事態は波乱含みでどうしようもないぐらいにこじれて、彼らの家族も巻き込んでの大騒動になる。

ダークは人と動物の遺伝子を組み合わせて生き物を生み出す魔法が得意で、自分と妻の遺伝子に獅子やら鷲やらの遺伝子を組み込んでグリフィンを生み出しているのだが、彼らはダークたちの子どもとして、普通に生まれたブレイドやショーナと同じように育てられている。それがとても自然で当たり前に描かれているので素晴らしいと思う。

登場人物がやたら多くて頭に入るまでは大変だけど、後半はページをめくる手がとまらないぐらい面白かった。ものすごく上手に風呂敷を包んでいて、驚きです。

「グリフィンの年」
前作から八年後のお話。今度は魔術大学を舞台にした学園小説です。
チェズニー氏の支配から解放された魔法世界の魔術大学は、大赤字で経営が上手くいってなかった。コーコランは生徒の親に寄付を募る手紙を送ることを思いつくが、それが大騒動の引き金をひくことになる。

ダークの娘でグリフィンのエルダが主人公。エルダの友人となる五人は、それぞれ個性的。大学に来なければ出会わないだろう組み合わせである。しかし彼らには共通点があった。皆が皆さまざまな理由により大学入学を反対されていて、無理やり入学したものばかりなのだ。だから寄付の手紙が親元に届こうものなら大騒ぎになってしまう。

今回も新キャラいっぱいで覚えるまで大変でしたが、半分過ぎたあたりから夢中になって読みました。

どちらも読み終えるまで夢中になれた。おすすめです。
主人公十和人は、職安からの帰り道に不思議な男から不思議な仕事を依頼される。報酬が法外な値段の上に、依頼の内容は受けると承諾しないと教えてもらえない。怪しいことこの上ない話だが、和人は報酬の額に釣られて受けることを承諾してしまう。

依頼の内容は、末房信明という人物としてある場所で一ヶ月過ごすこと。簡単な依頼だと思っていたら、末房信明の妻役の女性と娘役の少女に引き合わせられる。しかも、彼女たちと一ヶ月過ごす末房信明の別荘は、いたるところに盗聴器とカメラが仕掛けられているという。何者かに監視されている状態で仲の良い家族を演じ続けろというのだ。全くの他人が家族を装うドタバタや、法外な報酬を払って偽装家族を雇う理由など、面白そうな要素があると思う。

ミステリ要素は少なめだけど、いい話に仕上がってると思う。

四月から通勤時間が短くなって、本を読むペースが明らかに落ちてしまった。電車の中って本を読むのにも、寝るのにも最適な場所だったんだなぁと思う。今はうっかり夢中になったり、居眠りすると、すぐに乗り過ごしてしまう。近くなったことは良かったんだけどなぁ。
病弱若旦那と妖たちが活躍するお話第三弾。

今回も短いお話が複数入ってます。
大概の小説には騙される私ですが、ひとつ思い切りだまされてしまった。あれあれあれ?って感じでした。
読み終わってみれば、私がよく騙されるパターンのお話なのに、読んでいる間は全くそれを疑うことをしないところが、なんとも情けないです。進歩がないぞー。

最後のお話は少々切ない感じでした。いつか、病弱でとても寛容な若旦那が身を焦がすような恋愛とかする日がくるのでしょうか。そうなったらちょっと淋しいなぁ。

「鉄壱智1」(なるしまゆり)
なるしまさんの新刊!しかもゼロサムからですよ。驚き。いつの間に連載してたんだろ。今度のお話は、日本古代ファンタジーっぽい。勾玉とか貫頭衣とか出てきます。こういうファンタジーすきですね。勾玉シリーズとか守人シリーズとかよかったなぁ。ウサギみたいなピンクの髪の人がステキ。腹黒そうで尚ステキ。主人公の鉄壱智くんは文句なしに好きな主人公顔してていい。夜長彦さんは、何かに似てるなぁと考えたら、柴田亜美のカミヨミの着物の子に似てるんだわ。髪と着物だけっていえばそうなんだけど。

サイボーグ009の21巻を読む。神々との戦い編って戦いもせずに終わってる。22巻が早く読みたい!

デスノ6巻。これはー何色って言うのかしら?グレーのようなラベンダーのような・・・不思議な色。ミサミサが表紙の巻もなんともいえない色してたなぁ。第3のキラを捕獲するところまでが収録されているのですが、このあとどうなっちゃうのか楽しみ。次は7月かぁ、ペース速いな。小畑さん大丈夫かなぁ。
page.45の月とLの拳と蹴りは痛そうというより、醜くて驚いた。月くんお顔が見事につぶれてますよ。
お馴染みになった登場人物が微妙につながった短編集。

やはり不思議な場所を書かせたら絶品です。
ロング・スリーヴスに住みたいです。海と空と畑しかない場所で本を読んで暮らせたらいいなぁ。パスパルトゥみたいな雑貨屋がいたらとりあえず衣と食には困らないだろうし。

クロークルームの短編もステキだった。本屋の親父がナイス。髭を剃った方がいいな、マスト・ビー。無言で、あるいは人と顔を合わせなくてもお買い物ができてしまう現代、馴染みの客というのは憧れです。

タイトルの裏にちょこっとあるイラストが雰囲気があっていいなぁ。ああいうのもクラフト・エヴィング商会のオリジナルかな。

吉田篤弘氏の小説にたびたび出てくる、ビートルズのホワイトアルバムが気になって、ついに買ってしまった。作中のはレコードだけど。ホワイトアルバムというのは通称なんですね。アルバム名だと思ってた。音楽はそう聴くほうでもないのですが、わりあいよいと思う。聴きこんでみようと思う。

聴きこむというと、BECKのサントラ。二枚とも購入。どちらもステキ。恰好いい。コユキの歌声がもっと聴きたいと思って、歌声の人のバンドのハスキングビーのCDを試聴してみる。・・・声がちがーう。歌声の人平林さんはメインボーカルじゃないのかなぁ。試聴の機械の使い方がわからず、3曲目までしか聴けなかったのだが、ぜんぶこうなのか。歌詞日本語だし、ちょっと微妙。でも、平林さんの声をエンジェルボイスと書いてる掲示板があったし、やはり買うべきか・・・。
昔のマンガを読むのにはまってます。

少女マンガからはじめて、今は009です。22巻もあるからがんばって読まなきゃ。続きがいっぱいあると嬉しいなぁ。

昔はりぼんっこだったのですが、そのころの人気といえば「ときめきトゥナイト」でした。私が読み始めたころはなるみちゃんが主役になってて、蘭世ちゃんはよく知らない。「姫ちゃんのリボン」とか「ママレードボーイ」とか「赤ずきんチャチャ」とか読んでいた。「星の瞳のシルエット」もすごい好きだったなぁ。

で、今はまってるのはそれよりも前のマンガ(と私は思ってる)で、「キャンディキャンディ」の愛蔵版がやたら面白かったので、もっと読みたいなぁということで竹宮恵子の「地球へ・・・」を読んだらこれも面白くてびっくり。「私を月まで連れてって!」も良いです。萩尾望都の「11人いる」なども読んだ。川原泉の本も書庫にあるだけ読んだ。めちゃ面白い。「笑う大天使」が1巻しかなくて残念。大島弓子も読んだ。不思議な雰囲気。
クラフト・エヴィング商會の吉田夫妻の娘の吉田音が作者(という設定なのかな)の小説です。表紙の黒猫が可愛い。

「Think」
ご近所の円田さんとミルリトン探偵局を結成した音ちゃんは、円田さんが飼っている黒猫のシンクが時々持ち帰る不可思議な品々の由来を推理しあう遊びをはじめる。

そもそもミルリトンとはなんぞや?なのですが、フランスの素朴な焼き菓子の一種で、シンプルなつくりながらもそれは絶品なお味なんだそうだ。クラフト・エヴィングさんですから、ありそうできっと存在しないお菓子なんでしょうけど、美味しそう。・・・今検索してみたらミルリトンは実在するお菓子らしい。うっわー。食べてみたい。クラフト・エヴィングさんを疑って悪いことをした。ごめんなさい。

この本は、音ちゃんたちがシンクのおみやげから迷推理をするパートと、おみやげの真実を語るパートのふたつで構成されています。ふたつのパートが絶妙に絡んでいて面白いです。個人的にはホルン奏者のお話がすきだなぁ。

「Bolero」
この作品のキーワードは「屋上」かな。

それにしても屋上という場所は、夢を見上げるのにほどよく、また、地上で幸福を探し求める人々を見下ろすのにも適当な距離が保たれ、すべてにちょうどよい位置であるのかもしれなかった。

ふーむ、そんなこと考えて屋上にいたことない。そもそも屋上ってあんまり行く機会ないよなぁ。今度一度上ってみよう。

あいかわらずおみやげを持ち帰るシンクと、おみやげからすごい想像力でお話を作る円田さんと語り部の音ちゃん。でも、シンクはもって帰るだけじゃなくて、持ち出したりもしているようです。

ホルン奏者のお話がまたあって嬉しい。とぼけてて面白い人なんです。
今回はそれぞれのお話の人々に細いけど確かなつながりがあって、こうつながるのかーと発見しては嬉しくなる。
開園から閉園まですーっと遊んでました。疲れたー。次の日一日寝てましたよ。体力ないなぁ。

私的メインはなんといっても「鋼の錬金術師プレミアムツアー」
こっぱずかしいなぁと思いつつも、二回見ました。楽しかったです。並んでいる列におんなじような若い娘さんのグループを見つけて安心したりもしました。青い軍服の係員さんを恥ずかしすぎてまともに見れなかったり、等身大の兄弟の前で写真撮影したり、ウレシハズカシな気持ちを十二分に味わいました。

観客は国家錬金術師見習いとして、セントラルの軍本部を見学するという内容で、ブラッドレイ大総統に激励されたり、ハボック少尉にレクチャーを受けたり、大佐やエドに話し掛けられたり、なかなかに楽しい内容でした。会場内には作者の荒川先生が走り書きしたと思われる四コマやアニメの絵コンテも飾られていてお得感もばっちりです。

生ビールが半額だーということで、夕食にアイリッシュパブをイメージしたレストランで、生演奏聞きながら生ビールとフィッシュアンドチップスとオニオンブロッサムを楽しみました。美味しかった。量が多すぎて食べきれなかったのが残念。アイルランド最大お祭りの聖パトリック・デイをレストランでもフェアとして取り上げてて、グリーンビールというメロンソーダのような緑色したビールが売られてました。味は普通にビールです。美味しい。グラスのサイズがいくつかあって、ハーフヤードという縦に思い切り長いグラスがすごかった。半額だからかそれを頼んでいる人が結構いて、恰好いいなぁと思った。また行きたい。
9巻の最後に大事な人を亡くしてしまったダレンの心の回復とハーキャットの正体に迫る巻。

要約すると、ハーキャットがまさかねぇ。みたいな感じ。そして新たな謎を残して10巻終了。あと2冊で本当に全部片付くのかしら?ミスタータイニーがますますわからなくなってきました。いい人かと思えば
そうでもなかったり複雑です。

外伝とかいうのもあるらしいのだけど、どんな内容なのかしら?

「シャーロック・ホームズの愛弟子 エルサレムへの道」(ローリー・キング)
今回は第一作「シャーロック・ホームズの愛弟子」と二作目の間に起こった出来事です。これまでのお話でちょいちょいあのときは・・・みたいな感じで出てきてたような気もする。

エルサレムです。アラビア語です。時代的に言うと、アラビアのロレンスとかアレンビー将軍が活躍した時代です。イギリスがオスマン・トルコの支配から解放したばかりのころを設定しているそうです。つまりまだまだ情勢は不安定なときなのです。

主人公のラッセルはまだホームズの奥さんになってなくて、弟子のころのお話。ホームズが、一巻に起こった事件のせいでイギリスにいられなくなったため、ホームズの兄マイクロフトを頼って国外へ脱出するのですが、その間にも役立てということで潜入捜査みたいなことをすることになります。

とにかく分厚くて読み応えばっちり。歴史ものは得意じゃないけど、まぁ楽しめました。

「後宮小説」(酒見賢一)
昔、「風のように雲のように」というタイトルでアニメになった覚えがあります。結構楽しく見ていたような気がする。解説読むまで、この小説は史実だと思っていた。
前回の日記の日付見てびっくり。
一ヶ月もほったらかしにしてたよ・・・。
うわぁ。

なにしてたんだろ。ドラクエ8かなぁ。
地下鉄乗れなくなりそうな嫌なことがあったもんで日記どころじゃなかったり、就活しなくちゃいけなかったりで、割りと忙しかったよな気がする。

そんな中でも読んでたもの。

「誰か」(宮部みゆき)
「正しい魔女のつくりかた」(アンナ・デイル)
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上下」(J・K・ローリング)
「ヒトクイマジカル」(西尾維新)
「騎士の系譜」(高里椎奈)
「つむじ風食堂の夜」(吉田篤弘)
「フィンガーボウルの話のつづき」(吉田篤弘)
「チルドレン」(伊坂幸太郎)
「グラスホッパー」(伊坂幸太郎)
「バカの壁」(養老孟司)
「姫神さまに願いを 緋承ぎの形代」(藤原眞莉)
「ウスカバルドの末裔 上下」(たけうちりうと)
「TETORA」(深沢美潮)

今思い出せるのはこれぐらいかな。
もう少しあったような気もするんだけど、思い出せない。むー。

感想を少し。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
ハリポタはやはり面白い。読み終わったら夜明けだった。上巻がかなりイライラな展開でもどかしい。下巻はまさかあの人が・・・という結末ですごく悲しかった。できればお得意の魔法でなんとかならないものかと願う。

「ヒトクイマジカル」
毎回なんだかいーちゃんが痛々しい姿になるなぁ。今回の怪我というよか戦闘は別にしなくってもいいような。というよか殺人奇術の全貌を紹介するためのシーンのような。にしても毎回毎回キャラが濃すぎてしんどくなってきた。

「つむじ風食堂の夜」「フィンガーボウルの話のつづき」
どちらもなんともほっこりするお話。月舟町に住みたい。閑人カフェに入り浸りたい。シシリアンソルトを溶かした湯船に浮かびたい。クラフト・エヴィング商会の本もそうだけど、手元に置いておきたい。カバー裏が流石!らしいのだが、図書館の本はブッカーがかけられているので、見れない。悔しい。

「チルドレン」「グラスホッパー」
やはり伊坂幸太郎は面白い。このよさを上手く言葉にできないのがもどかしい。軽妙?陽気?痛快?独特のよさがあると思う。この二つならチルドレンのほうが好き。ハラハラドキドキ度はグラスホッパーの方があるかな。

「ウスカバルドの末裔」
たけうちりうとは初めて読んだ。ボーイズラブ的要素はほぼない。妄想して楽しめる分くらいにはあるという程度。ファンには物足りないかもだけど、そこがよかった。文章や内容、設定などが想像していたよりも硬派で驚いた。あとがきも硬い。ケルトの香りのするファンタジーで予想以上に楽しめた。イラストも繊細で綺麗。
新シリーズ。でも、出てくる人は全然新しくないです。
だから、今までのシリーズ読んでないときついかなぁ。

またまた金銀黒天使と怪獣夫婦のお話。
前のシリーズ「暁の天使たち」が不完全燃焼だったので、今度こそ皆さん大暴れしてくれることを期待!

さてさて、今回はあるひとつの宙域で、立て続けに船が行方不明になるという事件がメイン。その調査に怪獣夫婦が乗り出すけど、意外や意外今までの船と同じ目に遭う。そのSOSに黒天使が出てくるわけです。同じ頃、たまたま近くの星で体験学習に出かけていた金銀天使も合流して、問題解決にあたります。

金銀天使が、昔ながらの生活を体験するカリキュラムで大いに目立ちまくり。リィはいわゆる男仕事ではりきり、シェラは家事全般でお役に立ちまくり。んーと、いつだったか目立ちたくないから、棒術競技の大会に出たくないとかいってなかったけ?目立つの意味合いが違うからオッケーなの?

怪獣夫婦は人で、金と黒天使は人外の存在なんだよなぁと思う。天使たちが活躍するとなると、魔法か出てくるから怪獣夫婦は出番がなくなっちゃう。皆同じだけ出そうと思ったら難しいなぁ。個性強いからね。そんで、魔法は便利だからついつい頼っちゃうし。キングはそんなのダメだって常日頃言ってるけど、お話を面白くするとそんなこと言ってられなくなるし。
年明けぐらいに、弟がドラクエ8を購入しまして、めちゃはまってます。いろいろほかにもしなくちゃいけないんだけど、うっちゃってます。いやぁ、流石ドラクエ楽しいです。キャラクタが大きくなっても、雰囲気や効果音はそのままで嬉しい限り。40時間は越えたかな。やっと空飛べるようになりました。これで今までいけなかったところに行けます。

雰囲気は変わらなくても、戦闘システムなどは変わってて、テンションを上げて攻撃力を上げたり、スキルポイントを上げて特技を覚えたり、錬金釜を使ってアイテム合成したり、楽しいです。

このままの勢いでクリアまでもっていきたいところです。飽きっぽいので早いところ勝負決めなくてはいけない。中だるみをするとクリアできなくなるのです。

新春の新番組。
ビデオに録画するアニメが増えて、見るのにやたら時間がかかって仕方がない。見るの楽しいのでいいんだけど。

「スターシップオペレーターズ」
ロードス島戦記の水野良さんのSF小説が原作。イラストが随分可愛い女の子の絵で、ショックを受けたから読んでなかったのですが、アニメは好みの絵柄だったので楽しく見てる。ゼノサーガの雰囲気に近いかなぁと勝手に思ったり。青い髪の人が大好きなので、主人公のシノンが好きだ。あと結城シメイて人も好みー。あんまり出てこないけど。

「ギャラリーフェイク」
歌がお洒落で素敵だ。画面が映画風になってるのもこだわりを感じる。作画が綺麗でいい。ただ、単純な頭では、オチの部分がどうもわからなかったりするのが悲しい。

新番組じゃないけど。
「焼きたて!ジャぱん」
主人公の東和馬がやたら可愛い。子安さんボイスの黒柳氏が可笑しい。リアクションでかっ!アフロの店長はEDでCGになってて笑った。ローソンで売ってるらしいジャぱんを少し分けてもらった。プリンパンが一番美味しかった気がする。メロンパンはちょっと期待はずれ。もっと美味しそうに見えたのなぁ。

「ガンダムシード デスティニー」
4分の1が終わったところで、登場人物がそれぞれの配置につきました。キラやカガリ、マリューさん、バルトフェルド隊長らは、アークエンジェルに乗り込み、アスランはザフトに戻り、シンやルナマリアたちと共にミネルヴァに乗る。議長はまだまだ尻尾を出しません。でもいつかはきっと腹黒いところを明らかにしてくれるはず。このままいい人じゃ終わらないと思う。長髪仮面の人は、マリューさんと関わってくるらしい。やっぱりムウさんなのかなぁ。

フリーダムはともかく、アークエンジェルは一体誰が所有権もってるのかしら。2年間こっそり修理してたのかなぁ。軍艦て個人で整備したりできるのかなぁ。だとしたら、すごいぞ。

さて、アークエンジェル乗組員は皆、お揃いの制服です。ブルーと白でさわやかな印象。やはり、キラは白と青がいいな。カガリもあの濃紫色の衣装よりも似合ってると思う。

総集編見てて思ったのが、ブルーコスモスの盟主、ロード・ジブリールてやっぱり小物くさい。核攻撃が失敗した時の取り乱しようが、癇癪起こした子どものようだったもの。
それにしても、ザフトの新兵器が核爆弾を残らず撃退したときは、おっしゃぁっ!って思ったものです。同じ攻撃を何度もするなんて、ロードもバカです。そりゃあ、失敗もするさ。

「ブリーチ」
ソウルソサイエティ編に入りますね。新キャラのボイスが気になるところ。一護に似ている人って、ルキアのなんなのかなぁ。こんな伏線もあったんだね、忘れてました。

「ガッシュ」
ゾフィス編が終了です。長かったなぁ。新春スペシャルでは、ビクトリームが再登場。やっぱり面白いです。ベリーメロンの歌が頭から離れません。恐るべしビクトリーム。
デュアン・サーク新展開です。

慣れ親しんだパーティーメンバーと別れ、魔法戦士としての修行を積もうと、高名な魔術師サヴァランの元で修行を始めたデュアンですが、魔法の修行らしいものをしないうちに、金の森で起きた大事件に関わることになります。

<森の宝>をダークイビルが盗んだために、美しい金の森が変わり果ててしまい、森に住む人々がサヴァランに救援を要請してきたのです。デュアンもそれについていくことになります。

ダークイビルを退治し、宝を取り戻すために、変わり果てた森の奥に進む一行。一行の中身は、デュアン、デュアンのペット?チェック、サヴァラン、サヴァランの小間使いウィノック、森の案内人のルルフェ、ルルフェのボディーガードのルイーザの六人。

途中、サヴァランとはぐれ、デュアンは頼るもののない状態で自分で判断し、他の仲間を気遣い、励まし、協力して困難に立ち向かうことになります。今までは、先輩冒険者オルバや憧れの戦士クレイ・ジュダを頼りにして、判断を委ねたり、相談できたけれど、今回はそうはいきません。頼られることで、デュアンも成長していきます。

今回のサブタイトル「魔法戦士誕生」とあるように、デュアンは自分の中の力に少し気づくことになります。隠されていた才能は、珍しい超ど級の魔法です。ただ、コントロールできません。これからの課題となるのか。コントロールなんてできるんだろうか。

ひよっこ冒険者だったデュアンも、レベル6の駆け出しファイターとなりました。剣も結構使えるようになったし、なによりどんな困難な時も突破口を探す強さを身に付けました。これからも楽しみです。

途中、オルバの若い頃のお話が挟まれているのですが、なんだかドラマチック。意外な感じもします。誰しも過去があるという話ですね。
駒崎さん初のC★NOVELS登場。
バンダル・アード=ケナードシリーズ開幕です。

ノベルスって文庫の倍の値段だから、中高生の頃はまったく手が出なかったけど、近頃は気軽に買ったりもする。基本は図書館だけどね。面白くて新刊の順番が待てない時は買っちゃう。これも、3巻で一応区切りらしいので、3巻出た時に買ってしまいそう。早く出ないかな。

少女小説では自ずと年齢制限があったとかで、その反動かC★NOVELSでは、主人公は30過ぎです。傭兵部隊の隊長さんで、いい男なのです。

大陸の東側を制圧し、西側に手を伸ばし始めたエンレイズと西の大国ガルヴォは、長い間戦争状態が続いている。二つの国は、北側では隣り合わせだが、南側には間にモウダーという国がある。戦いはモウダーの国内でも行われている。エンレイズ軍には、正規兵と傭兵がいて、傭兵はたいてい軍の指揮官が自前で雇う。傭兵は個人ではなく部隊で動く。雇われる時も傭兵隊(バンダル)ごとだ。

主人公は、バンダル・アード=ケナードの隊長、ジア・シャリース。ガルヴォ軍との戦闘で足を負傷して動けなくなった彼は、雨の降る戦場に置き去りにされていたところを、医師のヴァルベイドに助けられる。助けた怪我人が、有名な傭兵隊長と知ったヴァルベイドは、シャリースに護衛を依頼する。ヴァルベイドは、妻を殺されたと思い込んでいる男に追われているのだ。

とりあえず、シャリースのバンダルに合流するのが一番安全だとして、二人と白い狼のエルディルは、エンレイズ軍が向かった方向に進むことにする。怪我人と医者と一匹の道中は、傭兵志願の少年に付きまとわれたり、賞金稼ぎに襲われたり、脱走兵に絡まれたり、やっとエンレイズ軍に追いついたと思ったら、入れ違いになってたり、思うようには進まない。

1巻はえらいところで終了しています。私は、2巻も既に借りていたからいいようなものの、新刊で購入してお読みになった方は、こんなとこで終わるの?って叫んだこと請け合いです。そのうえ、2巻はそのえらいところから始まらないし。でも、読んでいるうちにそんなこと頭から消えちゃってました。2巻、面白いです。2巻をマドゥ=アリに言い換えてもオッケー。彼の生い立ちとか、バンダルに馴染んでいく様子とか、言葉ひとつひとつが切ない。シャリースも素敵。いい隊長さんです。他のバンダルの面々も個性的で面白そうな人たちばかり。

浮かれて友人にあらすじを話して聞かせて、買ったら貸すねーと布教を宣言するほど面白いと思った作品なのですが、ひとつ不満があるとしたら、華がないことかしら。ないことはないのかもしれないけど、レギュラー女性が、狼のエルディルちゃんだけってのは、どうなのかしら?まぁ、あんまり支障はないような気もするけれど。
足のない獅子シリーズ第二部は、黄金の拍車シリーズと呼ぶらしい。
というわけで黄金の拍車シリーズ、第3巻第4巻です。

「針は何処に」
ある日リチャードは、自分の領地内で3人の不審な男たちに襲われている騎士を助ける。日が沈む時刻であったため、ヘンリー・ウォードと名乗った黒髪の騎士を城に泊めることにするリチャード。ヘンリーは楽しい客人となって城の者を楽しい気分にさせるが、次の日の早朝、挨拶もそこそこに出て行ってしまう。

それだけならば何の問題もなかったのだが、その後ブラッドフィールドのギルフォードが慌てた様子でやってきて、昨日の午後小姓のトビーが、ストックスブリッジに行くと言って出て行ったまま戻ってないというのだ。もちろん、昨日トビーは城にやってきていない。ブラッドフィールドの館からストックスブリッジの城までの道は、トビーにとっては通いなれたもので途中で迷うはずもない。なにかあったにちがいない、昨日の不審な三人組が怪しいかもということで、探索をはじめます。

情報を集めていくうちに、昨日泊めた黒髪の騎士を泥棒だと言って探しているサー・オズワルドに会ったり、腹黒司祭ジョナサンが意味深に関わってきたり、探索は思うようには進まない。何度も城と館と街を往復する羽目になったりする。

騎士の正体がまさか、という感じで面白かったです。短編集を読んでおくとなおよしです。

「花嫁の立つ場所」
シェフィールドの街で上手い酒と料理を出すことで人気の赤い鹿亭は、主のピートが愛想がなく腕っ節の強いことでも有名だ。雪がちらついた寒い日、暖まろうと赤い鹿亭によったリチャードとギルフォードは,
信じられない光景を目にする。店の中に愛想よく注文を取って給仕する,若い女性の姿があったのだ。今まで赤い鹿亭に女性が雇われたことはなかった。古参の給仕を捕まえて事情を聞き出したところ、ある日ピートが拾ってきて、そのままいついたというのだ。モニカというその女性は実にまめによく働き、街にも馴染んできているという。

若い女性の登場に驚きつつも、本来の用を片付けに執行長官の下に向かう二人。執行長官ヒューバートが書記を紹介してくれるというのだ。紹介された書記はオーソンといい、ペンよりも剣が似合う、書記というよりも戦士という雰囲気の人。リチャードは、悪い奴ではなさそうということで雇うことにする。

オーソンはすごく手早いというわけではないが、実直に仕事を片付けてゆき、リチャードも大いに助かっていたが、執事から様子がおかしいと報告を受ける。夕食のときに姿を現さず、夜遅くになって帰ってくるというのだ。その時はさして心配していなかったリチャードだが、後日オーソンは泥棒の疑いのかかったまま行方をくらます。

一方、赤い鹿亭のモニカは、悪夢に苛まれ、何かにおびえていた。なにか秘密を抱えているらしい彼女も姿を消す。

なんというかあらすじ書いてて思ったのが、火サスみたいだなぁと。あと、前から思ってたのが、この方の文章て、句点が多いような気がする。読んでてひっかかる。この点無くてもいいよなぁとか思う。お話に入り込んだら気にならなくなるんですけどね。
足のない獅子シリーズ第二部開始です。

「黄金の拍車」
第一部の最後でめでたくも騎士となったギルフォードとリチャード。リチャードはブラッドフィールドの屋敷を出て、隣のストックスブリッジに移り住むことになりました。やたらと自分の血筋に誇りを持っている嫌な隣人が追放された後の、新しい領主として城に住むのです。

本来私生児であるリチャードには受け継ぐ領地は無く、騎士叙任を受けたら職を求めて家を出て行かなければならなかったところ、コーンウォール伯エドマンドの計らいでお隣さんの城に住めて幸運といえば幸運なのですが、前領主の置き土産の書類の山にリチャードは頭を痛めることに。当時は字を読める人は限られていたので、殆ど一人で書類整理にあたらなくてはいけなかったからです。そのうえ、地下牢の奥から身元不明の白骨死体が出てきたので、てんやわんやです。手がかりは死体が身につけていたブローチと騎士の証である黄金の拍車。新領主の初仕事は、白骨死体の身元探しでした。

「白い矢」
コーンウォール伯エドマンドからの招待で馬上槍試合を観戦することになったリチャードとギルフォードと小姓のトビーの三人。馬上槍試合というと槍一本もって真正面からぶつかりあう競技。本文には小さな戦争とありましたが、一対一ではなくて大勢でぶつかり合うのです。すごい迫力なんだろうなぁ。

事件は馬上槍試合の最中に起こりました。皆が試合に夢中になっているときに、貴賓席の手すりに一本の矢が打ち込まれたのです。暗殺か?ということで場内騒然、馬上槍試合は中止、打ち込まれた矢の角度から向かいの城壁に上って観戦していた人たちが容疑者として連行されました。そのなかにはリチャードたちの姿もあったのです。

コーンウォール伯の口添えもあって早々に開放された三人ですが、試合に夢中になっていたため誰が矢を放ったのか全く見ていませんでした。リチャードたちは、手がかりを求めて動きはじめます。

「晴れやかな午後の光」
「開かれぬ鍵抜かれぬ剣」の後に出た短編集。
ギルの父母の出会いの話やジョナサンとその兄弟の話、トビーがブラッドフィールドに来たばかりの頃の話、犬飼いの子供ガイの話が入ってます。

昔も今もブラッドフィールド最強はギルの祖母アンジェラなんだと思った。一番苦労してるのは息子のハロルドかもしれない。アンジェラさえも一目おくキャサリンは穏やかでいてすごい人だ。リチャードの母さんも登場して面白かった。確かにとても魅力的な人みたいだ。

ジョナサンは幼い頃から頭の回転の速い、たいした性格の持ち主だったようです。ハワード四兄弟それぞれがいい感じです。

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