うっかりすると

2006年1月13日 読書
またもや一月ほど放置してました。
日記のページは開いてお気に入り登録の分は読んでいるのですが、書くまでには至らずじまいでした。

どうも、飽きがきている模様です。ぼちぼち続けたいと思います。新機能追加されてるし。

秋頃から諸事情(というほどのものではないですが)により、児童書を読むことが増えました。このごろの児童書(というよかYAもの)は面白いなぁ。

中でもいいなぁと思ったのは、講談社のYA!ENTERTAINMENTシリーズ。3シリーズ読みましたが、どれもぐいぐい読める良作ばかりです。

「NO.6#1〜4」(あさのあつこ)
初あさのあつこさん。「バッテリー」が人気なのは知ってるけど未読。「NO.6」が面白かったので近々読む予定。「バッテリー」はしょっちゅう貸し出しに出てるからなかなか捕まえられないのです。

さて、この作品は近未来の徹底的に管理された都市、NO.6を舞台にした物語です。主人公は幼児検診時の知能指数が最高ランクであったためエリートとして何不自由なく暮らす少年、紫苑。皆が羨む生活を送りながらも、満たされない感覚を抱くようになっていた紫苑は、12歳の誕生日にネズミと名乗る少年と出会い、その日を境に紫苑の生活は一変する。そして4年後、再びネズミと出会う紫苑。この再会は紫苑の人生を大きく変えることになる。

女性の受けが凄い良さそうな印象を受けました。ていうか、軽いBL?天然純粋培養な紫苑の言葉が随分と無垢で透明で、人生の酸いも甘いも知り尽くしたような感のある皮肉屋なネズミですら影響されてるような。新しくはないけど非常に魅力的なキャラクタを描かれてますね。あと、管理された未来都市での少年たちの生き様を丁寧に描いてて好印象です。

「妖怪アパートの幽雅な日常1〜4」(香月日輪)
こちらも初めての作家さん。職場の方のお薦めということで読んでみました。これが当たりなのです!幽霊や妖怪が出てくるのに、とても前向きで健康的な印象を受けました。

主人公は春から高校生の稲葉夕士。早くに両親を亡くした彼は親戚の家で暮らしている。彼の目下の目標は親戚の家を出ること。その目標は叶えられて春から寮のある高校に通う事になった。が、火事で寮が全焼。なんとしても家を出ようとアパートを探す夕士は、導かれるようにして風変わりなアパートに住む事に。寿荘と言う名があるにもかかわらず、近所では妖怪アパートとして有名なそこには、やっぱり普通ではない人々と人じゃないモノも棲んでいた。

アパートの面々がとても魅力的で風変わりで、でも大人。こんな大人になってないなぁと反省するばかりです。詩人や画家、霊能力者に骨董屋、古本屋といろんな大人が出てきます。彼らの存在は、狭かった夕士の世界をガラガラと崩して広い世界を目の当たりにさせます。何度崩しても世界を再生できるのは若いからだよなぁ、羨ましい。

大人だけでなく、夕士の同世代の友人もいい味出してます。よく食べよく働く霊能力者見習いの女子高生とか、帝王学を学び人身掌握術に長けていて夕士をよく理解し心配する無二の親友とか。

そういや、1巻がいきなり夕士と親友の長谷の殴り合いから始まるからびっくりしたなぁ。あと、アパートには賄いがついているのですが、その料理がまたすごい美味しそうなのです。毎回毎回季節に合わせた素材で絶品な料理が出てきます。

「都会のトム&ソーヤ1」(はやみねかおる)
2と3も既に借りてるのですぐ読むつもり。

情報収集能力に優れた切れ者御曹司とやたらサバイバル能力の高い中学生コンビの物語。

おばあちゃんのちえぶくろとはよく言ったもので、主人公内藤内人くんは、火打石もマッチもなしに火をつけて見せたり、即席でアイゼンぽいものを作ったり、おばあちゃんに教わった知恵でいろんな局面を切り抜けます。ミラクルな中学生です。

そんな彼とコンピューターに強く頭も切れる竜王創也は、いいコンビだなぁと思う。あと創也は薀蓄が多いので、一巻読んだだけでマンホールオープナーなどのトリビアが身につきます。

転職雑誌を読むのが趣味という、創也のボディーガードの人も良い感じ。

先が非常に楽しみです。

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