「運命は剣を差し出す1,2」(駒崎優)
2005年1月28日 読書駒崎さん初のC★NOVELS登場。
バンダル・アード=ケナードシリーズ開幕です。
ノベルスって文庫の倍の値段だから、中高生の頃はまったく手が出なかったけど、近頃は気軽に買ったりもする。基本は図書館だけどね。面白くて新刊の順番が待てない時は買っちゃう。これも、3巻で一応区切りらしいので、3巻出た時に買ってしまいそう。早く出ないかな。
少女小説では自ずと年齢制限があったとかで、その反動かC★NOVELSでは、主人公は30過ぎです。傭兵部隊の隊長さんで、いい男なのです。
大陸の東側を制圧し、西側に手を伸ばし始めたエンレイズと西の大国ガルヴォは、長い間戦争状態が続いている。二つの国は、北側では隣り合わせだが、南側には間にモウダーという国がある。戦いはモウダーの国内でも行われている。エンレイズ軍には、正規兵と傭兵がいて、傭兵はたいてい軍の指揮官が自前で雇う。傭兵は個人ではなく部隊で動く。雇われる時も傭兵隊(バンダル)ごとだ。
主人公は、バンダル・アード=ケナードの隊長、ジア・シャリース。ガルヴォ軍との戦闘で足を負傷して動けなくなった彼は、雨の降る戦場に置き去りにされていたところを、医師のヴァルベイドに助けられる。助けた怪我人が、有名な傭兵隊長と知ったヴァルベイドは、シャリースに護衛を依頼する。ヴァルベイドは、妻を殺されたと思い込んでいる男に追われているのだ。
とりあえず、シャリースのバンダルに合流するのが一番安全だとして、二人と白い狼のエルディルは、エンレイズ軍が向かった方向に進むことにする。怪我人と医者と一匹の道中は、傭兵志願の少年に付きまとわれたり、賞金稼ぎに襲われたり、脱走兵に絡まれたり、やっとエンレイズ軍に追いついたと思ったら、入れ違いになってたり、思うようには進まない。
1巻はえらいところで終了しています。私は、2巻も既に借りていたからいいようなものの、新刊で購入してお読みになった方は、こんなとこで終わるの?って叫んだこと請け合いです。そのうえ、2巻はそのえらいところから始まらないし。でも、読んでいるうちにそんなこと頭から消えちゃってました。2巻、面白いです。2巻をマドゥ=アリに言い換えてもオッケー。彼の生い立ちとか、バンダルに馴染んでいく様子とか、言葉ひとつひとつが切ない。シャリースも素敵。いい隊長さんです。他のバンダルの面々も個性的で面白そうな人たちばかり。
浮かれて友人にあらすじを話して聞かせて、買ったら貸すねーと布教を宣言するほど面白いと思った作品なのですが、ひとつ不満があるとしたら、華がないことかしら。ないことはないのかもしれないけど、レギュラー女性が、狼のエルディルちゃんだけってのは、どうなのかしら?まぁ、あんまり支障はないような気もするけれど。
バンダル・アード=ケナードシリーズ開幕です。
ノベルスって文庫の倍の値段だから、中高生の頃はまったく手が出なかったけど、近頃は気軽に買ったりもする。基本は図書館だけどね。面白くて新刊の順番が待てない時は買っちゃう。これも、3巻で一応区切りらしいので、3巻出た時に買ってしまいそう。早く出ないかな。
少女小説では自ずと年齢制限があったとかで、その反動かC★NOVELSでは、主人公は30過ぎです。傭兵部隊の隊長さんで、いい男なのです。
大陸の東側を制圧し、西側に手を伸ばし始めたエンレイズと西の大国ガルヴォは、長い間戦争状態が続いている。二つの国は、北側では隣り合わせだが、南側には間にモウダーという国がある。戦いはモウダーの国内でも行われている。エンレイズ軍には、正規兵と傭兵がいて、傭兵はたいてい軍の指揮官が自前で雇う。傭兵は個人ではなく部隊で動く。雇われる時も傭兵隊(バンダル)ごとだ。
主人公は、バンダル・アード=ケナードの隊長、ジア・シャリース。ガルヴォ軍との戦闘で足を負傷して動けなくなった彼は、雨の降る戦場に置き去りにされていたところを、医師のヴァルベイドに助けられる。助けた怪我人が、有名な傭兵隊長と知ったヴァルベイドは、シャリースに護衛を依頼する。ヴァルベイドは、妻を殺されたと思い込んでいる男に追われているのだ。
とりあえず、シャリースのバンダルに合流するのが一番安全だとして、二人と白い狼のエルディルは、エンレイズ軍が向かった方向に進むことにする。怪我人と医者と一匹の道中は、傭兵志願の少年に付きまとわれたり、賞金稼ぎに襲われたり、脱走兵に絡まれたり、やっとエンレイズ軍に追いついたと思ったら、入れ違いになってたり、思うようには進まない。
1巻はえらいところで終了しています。私は、2巻も既に借りていたからいいようなものの、新刊で購入してお読みになった方は、こんなとこで終わるの?って叫んだこと請け合いです。そのうえ、2巻はそのえらいところから始まらないし。でも、読んでいるうちにそんなこと頭から消えちゃってました。2巻、面白いです。2巻をマドゥ=アリに言い換えてもオッケー。彼の生い立ちとか、バンダルに馴染んでいく様子とか、言葉ひとつひとつが切ない。シャリースも素敵。いい隊長さんです。他のバンダルの面々も個性的で面白そうな人たちばかり。
浮かれて友人にあらすじを話して聞かせて、買ったら貸すねーと布教を宣言するほど面白いと思った作品なのですが、ひとつ不満があるとしたら、華がないことかしら。ないことはないのかもしれないけど、レギュラー女性が、狼のエルディルちゃんだけってのは、どうなのかしら?まぁ、あんまり支障はないような気もするけれど。
コメント