予想以上に面白くてはまってしまい、2巻から4巻まで間を余りおかずに読んでしまいました。
それぞれサブタイトルは、「邪悪の彫像/王様の劇場」「ブレスランドの平和」「魔法学校再訪/氷の国の宮殿」です。日本では二冊分を一冊にして出版しているので、サブタイトルが二つあったりします。

舞台はブレスランド。赤ん坊の王女が消えて、王が亡くなってから十数年、領主たちが覇権争い明け暮れているころ、主人公のランドルはドーン城で騎士見習いをしていたが、放浪の魔法使いマードックと出会い、騎士への道を捨てて魔法使いになることを決心する。魔法学校への道は遠く、辿りついてからもいろいろと苦労するが、ランドルは諦めずに頑張り続ける。

このお話の魔法使いには、権力には近づかない、剣などの武器を持たない、嘘をついてはいけないなど、いろいろ制約が多い。そのうえ、ランドルは男爵の跡継ぎという約束された未来を捨てて、満腹でいるよりも空腹でいることの方が多い、屋根のあるところで寝ることの方が少ない魔法使いの道を選ぶ。

時代が時代であったために、ランドルは読み書きがまったくできなかった。その上魔法使いは古代語もマスターしなければならない。いくら才能があっても言葉が操れなければお話にならない。学校に着くまでにある程度は習得したが、学校に入ってからも苦労することになる。皆がささっとやってのける簡単な術もランドルはなかなか出来なかった。

巻を重ねるごとにランドルの成長が著しく、嬉しい限りです。2巻では邪悪な彫像をめぐる争いに巻き込まれ、3巻ではこれまでの伏線が明らかになり、面白い展開を見せてます。

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