タックとタカチのシリーズ以外も・・・以下略。

驚いた。これはすごい。めちゃめちゃ面白かった。

設定はこうです。主人公の大庭久太郎は、幼少の頃から不思議な体質を持っていた。法則性などなくある日突然、同じ一日を繰り返すようになるのだ。同じ日を9回繰り返すとやっと次の日がやってくるという法則らしい。久太郎が「反復落とし穴」と名づけたこの現象を認識できるのは、久太郎のみ。なので、一周目と違う行動ができるのは基本的には久太郎のみ。しかし、久太郎の行動によって他人の行動が変更される場合もある。反復中は、一日が終わるとその日の出来事はリセットされる。最終周つまり9回目の今日の出来事が、明日の昨日として採用されるという仕組み。

反復落とし穴に落ちることで同い年の友人よりも長い時間を生きているせいか、久太郎は随分と老成した高校生のようです。言葉遣いが可笑しいぐらいに丁寧。

事件は正月に起きました。複雑な事情があって3つの家族が集うお正月はいつも波乱含み。今年は久太郎の祖父が遺言状の書き直しを止めることを宣言。今年書いた遺言状が最終決定だと伝えたのです。そこからが大変。後継者には誰を選ぶのか、まだ決めていないという祖父に取り入ろうと、親戚たちが動き始めます。
そして一日が終了して祖父の家を辞去したと思ったら、目が覚めたら祖父の家。反復落とし穴が始まったことを知る久太郎。しかし、今までと違い反復二週目に、祖父の死体が発見されたからさぁ大変。かくて、三週目からは祖父を救おうと久太郎は頑張る事になります。しかし、これがなかなか大変。前週で祖父を殺したと思われる人を足止めしたと思ったら、別の所から思わぬ伏兵が現れるという次第。途中、思いがけない事実も判明して、嫌気が差したりもします。

最後にはものすごい驚きが待ってて、そうだったのかーと膝を打ちました。うん、ほんとに驚きました。すごい。

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