「革命を起こさないか、この国に。」ということで、革命シリーズの一巻です。

面白いですよーとお薦めされたので借りてみました。確かにおもしろーい。こういうヤクザが出てきたりする裏社会が舞台のものってあんまり読まないのですが、面白いものですね。

亮司は外国人の密入国を仲介する会社で働いている。主な仕事は、パスポートを申請するために必要な書類を騙し取る事。密入国の外国人を日本人として安全に空路で出国させるためだ。無事に出国させるために、日本人らしい振る舞いを覚える訓練も施す。学校と呼ばれるそこでは、常に外国人が寝泊りしている。

両親の束縛から逃れて、それなりに穏やかな日々、しかし、ある日、学校が何者かに襲撃されて何人もの死者が出る。同時に社長が行方不明になる。亮司は訳がわからないまま逃げる事になる。学校が襲われた理由、社長の行方などを追いかけるうちに、”xiao−guang”という言葉に出会う。それは皆が血眼になって探しているものだった。

いつのまにか嵐に巻き込まれていく亮司、水先案内人はサーシャと名乗る美丈夫。容姿も体格も頭脳も、全てにおいて神に愛されている男は、サラサラの黒髪で、真紅の薔薇の花束よりも存在感がある。亮司曰く、彼は”大人(ターレン)”なんだそうだ。

コメント