よんだもの

2004年6月21日 読書
読んだ本。ためすぎパート2。

「ネジ式ザゼツキー」(島田荘司)
「タンジール蜜柑共和国への帰還」という奇妙な童話。足が車輪の熊にプロジェクターの瞳を持つ妖精、人工筋肉で飛ぶ飛行機。そしてネジ式の関節。妄想としか思えない内容に隠された真実を御手洗さんが解き明かします。

なんかすごい。御手洗さん安楽椅子探偵ですよ。研究室の場面だけで事件解決です。インターネットて素晴らしいですね。不可解な謎がどんどん解き明かされていくのが爽快です。何かに似てるなぁと思ったら、「眩暈」だ。あれと趣向が似てる。
材料さえあれば、どんな年月を経た謎も解き明かせるみたいな台詞をいう御手洗さんが素敵だ。

そういえば、今回は石岡さんちっとも出番がなかったですねぇ。そんなときもあるのですね。御手洗さんが50歳ぐらいらしいと気づいて驚いた。物語の中でも確実に時間が流れているのですね。

「流血女神伝 女神の花嫁 後編」(須賀しのぶ)
男たちの留守を狙って襲われた村を守るため、力と引き換えにサルベーンとの間に生まれた命を捧げたラクリゼ。そのときから二人の気持ちにずれが生じる。もともと美しい顔立ちではあったが、女神の力を授かったことにより凄絶なまでの美貌になったラクリゼ。剣技も鬼神のように凄まじい。対してサルベーンは戦で大怪我をする。甲斐甲斐しく世話をするラクリゼだが、サルベーンは苛立ちを募らせる。美しく強い恋人に妬みの気持ちを持ってしまうためだ。その後凄まじい回復力を見せてまた一段と腕に磨きをかけるサルベーン。

エティカヤの侵攻に悩まされるギウタ皇国に最期の出征をする傭兵王。それについていくサルベーンとラクリゼ。ラクリゼはそこでカザリナ皇女(後のカリエ)と出会う。
このギウタ皇国の滅亡については本編でも触れられていましたが、カリエの母親やギウタ皇帝などが詳しく描かれていて良かったです。

「っポイ!24」(やまざき貴子)
一巻は確か中三の春。やっと高校受験の当日までやってきましたよ。途中、父母の若かりしころのロマンスだとか、兄ちゃん妹の話もあったりしたけど、24巻かけてまだ一年経ってないってすごいよなぁ。やっぱり中学卒業したら終わるのかしら。お話切るならそこらが区切りが良いと思う。高校編入ったらまたずいぶん区切りがつかない気がするし。別に終わって欲しいわけではないのだけど、ずるずるだらだらはあんまり良くない傾向だと思うので。

「ドラゴン騎士団22」(押上美猫)
ううーん、もうずいぶん前からどんな展開してんだかよくわからなくなってきている。異界篇長っ!張りまくりの伏線を解き明かしていくかと思うえば、また新しいの張ってるし。これ、すっきり解決するのだろうか。随分前に2の話をしてたような気がする。ほんとにするんだろうか。

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