マンガのエッセンスを取り入れたミステリらしいです。表紙が可愛らしいイラストで、セーラー服の女の子がどーんといます。ライバルは「金田一少年の事件簿」だとか。

あかずの扉研究会シリーズもそうでしたが、この方が書く学生って妙にマンガチックなんですよね。だから絵がついてるのも気にならない。
寧ろぴったりな感じです。

私立霧舎学園に転校してきた羽月琴葉は、転校初日に殺人事件に遭遇してしまい、偶然その場に居合わせた小日向棚彦らと事件に関わっていくことになります。霧舎学園にはずっと語り継がれている伝説があるのですが、それがときメモか?みたいな感じで面白い。まだまだ謎があるようなのですが。

絵がついてるから内容が軽いかというと、そうでもない。新本格というのはよくわからないけど、最初に不思議な現象起こす建物なり装置があって事件が起こるのが新本格の共通項かなと思う。だとしたらこれも新本格に分類されると思う。式の日にわざわざスモークたく学校なんて聞いたことないよ。今回は霧の密室なのです。

小日向棚彦と共に推理を競う人が出てくるのですが、実は彼はあかずの扉の方にも出てきたりしてたようです。はっきり言明されるまで気付きもしませんでしたが。

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