「上と外」（恩田陸）

これも面白かった。

兄妹二人が南米のジャングルでサバイバルするお話です。ハラハラドキドキ手に汗握るお話でした。

練と千華子はすごいです。逞しい。
よく生き延びたってほんとに思う。
こういうサバイバルは「ロミオ〜」に通じるものがありますね。

ニコもすごい。最初は得体が知れなくて恐いぐらいだったのですが、読み進めているうちに感じが良くなっていきました。エピローグの部分が良い感じ。
王の息吹とはよく例えたものだなぁ。触れたら最後って感じがするもんなぁ。

練のおじいちゃんがあまり登場しないけど素敵だと思う。NGOとかですごくきめ細かい対応してるとかで、練たち家族が南米で行方知れずになったと聞いた海外のお世話になった方々が、ガンガンメールとかで問い合わせたり情報くれたりするのです。非常事態にこそその人の真価が問われると言うかね、大変なときに手を差し伸べてもらえる人徳がすばらしいなぁと思う。

マヤ文明はなぜか好き。他の文明よりもずっと愛着を覚える。どうしてかなぁ。あの謎めいたところとか、天文学が発達してたところがいいのかなぁ。