活字倶楽部でみかけて覚えてた著者名。見かけたので借りてみたら、思いのほか好みで嬉しい。

現実にはないけれども、あったら素敵だなといった感じの仕事を紹介する本。それぞれの仕事についているという設定で写ってる人々が、ホントにいそうな雰囲気でリアル。それぞれの仕事にかかわる小道具たちの写真もレトロで素敵。

素敵過ぎですね。こういう感じの本だいすきだ。どの職業も素敵なのですが、特に良いのは「シチュー当番」です。

寒い冬の間だけ、しかも夜の八時から朝の八時まで開館するという架空の図書館「冬眠図書館」では、お夜食にシチューとコッペパンとコーヒーを出してくれる。そのシチューを作る係の司書さんが「シチュー当番」。もちろん「コッペパン当番」「コーヒー当番」あと寒い冬には欠かせない「ブランケット当番」なんてのもあるらしい。

冬以外は一生懸命働いて、読みたい本を溜めておいて、冬にどっぷり読書に耽る、そういう人のための図書館。素敵過ぎです。あったらずーっとこもっていたいですよ。

他にあったらいいなと思うのは「白シャツ工房」白いシャツ大好き。自分の体に合わせて仕立てたシャツって、きっとすごく着心地が良いんだろうなぁ。

あと「バリトンカフェ」に行ってみたい。バリトンじゃないので入れないでしょうけど、渋い感じのカフェなんでしょうね。おじ様、ジェントルマン、ロマンスグレー、バリトンの声の持ち主ってそういうイメェジがある。

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