「麿の酩酊事件簿 花に舞」(高田崇史)
2004年3月11日 読書「ぼくと一緒に、あなたの人生を変えてみませんか?」
鎌倉の地で古くから続く名家、勧修寺家。
そこの跡取り息子、文麿は31歳の独身貴族。
毎日のように祖母のまつゑに結婚しなさいと口うるさく言われている。
結婚願望は人並みにある文麿だが、なかなか結婚できないのにはいろいろ訳がある。そのひとつにして最大の理由は、勧修寺家”婚姻家訓”である。
「見合い厳禁。手助け無用。独力発掘。自力本願。」などの前文七ヵ条と、相手の女性に求める条件である本文八十六ヵ条からなる婚姻家訓には、圧倒されてしまう。その上、相手の女性に自らの出自を打ち明けてはならないという決まりもあるのだ。
なかなか厳しい家訓である。よく続いてきたよなーとか思う。
毎度毎度まつゑに急かされて、素敵な女性との出会いを求めて街へ出かける文麿さん、素敵な女性と巡り会うも、そうそう上手くはいかない。首尾よく食事に誘っても、お酒にからきし弱いので、すぐにフラフラと酔っ払ってしまう。口説くどころの話じゃない。しかし、そこからが「麿の酩酊事件簿」なのである。酔っ払って前後不覚まで陥った文麿さんは、突如人が変わったようにマトモになってしまうのです。そして、冒頭の台詞を口にして過去に縛られた女性を解放しちゃうのです。
女性は最初は不審に思うけれども、最後には文麿に深い感謝を感じるようになる。なるほどこれで文麿とうまくいくのかと思いきや、人生を変えることのできた彼女たちは、新天地で新しい人生を生きることを選ぶのです。後に残されるのは、二日酔いで頭が痛くて唸っている文麿。おまけに、あまりに泥酔していたために何を喋ったのか記憶が全くないのだ。突然去られてしまう上に、覚えのない感謝を捧げられてしまう。文麿は困惑するばかりである。こんなことで彼の嫁取りが上手くいく日が来るのだろうか。
鎌倉の地で古くから続く名家、勧修寺家。
そこの跡取り息子、文麿は31歳の独身貴族。
毎日のように祖母のまつゑに結婚しなさいと口うるさく言われている。
結婚願望は人並みにある文麿だが、なかなか結婚できないのにはいろいろ訳がある。そのひとつにして最大の理由は、勧修寺家”婚姻家訓”である。
「見合い厳禁。手助け無用。独力発掘。自力本願。」などの前文七ヵ条と、相手の女性に求める条件である本文八十六ヵ条からなる婚姻家訓には、圧倒されてしまう。その上、相手の女性に自らの出自を打ち明けてはならないという決まりもあるのだ。
なかなか厳しい家訓である。よく続いてきたよなーとか思う。
毎度毎度まつゑに急かされて、素敵な女性との出会いを求めて街へ出かける文麿さん、素敵な女性と巡り会うも、そうそう上手くはいかない。首尾よく食事に誘っても、お酒にからきし弱いので、すぐにフラフラと酔っ払ってしまう。口説くどころの話じゃない。しかし、そこからが「麿の酩酊事件簿」なのである。酔っ払って前後不覚まで陥った文麿さんは、突如人が変わったようにマトモになってしまうのです。そして、冒頭の台詞を口にして過去に縛られた女性を解放しちゃうのです。
女性は最初は不審に思うけれども、最後には文麿に深い感謝を感じるようになる。なるほどこれで文麿とうまくいくのかと思いきや、人生を変えることのできた彼女たちは、新天地で新しい人生を生きることを選ぶのです。後に残されるのは、二日酔いで頭が痛くて唸っている文麿。おまけに、あまりに泥酔していたために何を喋ったのか記憶が全くないのだ。突然去られてしまう上に、覚えのない感謝を捧げられてしまう。文麿は困惑するばかりである。こんなことで彼の嫁取りが上手くいく日が来るのだろうか。
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