「ZOO」(乙一)

2004年2月12日 読書
第一印象、赤い。

短編いろいろ。

最後のハイジャックの話が笑える。淡々と書いてるからまた面白いんだよなぁ。そんで最後が意外に良い感じ。悪運ってすごいよね。空き缶最強。

双子の話も、暗いテーマなのに主人公が妙に所帯じみているというか逞しいので、悲惨なのに淡々としている。彼女はきっとその後も逞しく生き延びるのだろう。そうあってほしい。

姉弟の話はひたすら悲しい。けど、これも強くて逞しい。どうしてそうなったのか、犯行の動機なんかは全く説明されていないけど、あんまり気にならない。重要なのはそこじゃない。

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