「黒の貴婦人」(西澤保彦)
2004年2月11日 読書タック&タカチシリーズの最新刊。
このシリーズは読むのが楽しみで仕方がない。
なんだかいろいろ事情があってか、掲載誌や物語の中の時間がいったりきたりしてるのがまた、逆に面白さを増していると思う。
大学生だったタックたちが社会人になってからの短編を読むと、空白の時間に何があったのか、すごく気になるし楽しみだ。特に気になるのは、タックとタカチの関係。なんとも良い雰囲気なのに、具体的な描写が少なくて、ほんとにやつらはどうなってんだよ?とウサコと同じ立場で突っ込みを入れてしまう。「依存」でかなりストレスが解消されたものの、社会人編だと遠距離恋愛してんだよ、あの二人。どうしてそうなったのか、また気になる材料が増えてしまった。
今回はまたもや短編連作、時間も色々入り乱れております。
面白かったのは、タックがどういうわけだかお嬢様女子大生の旅のおさんどんについていった話。彼は喫茶店で働いているせいか料理が上手いらしい。メニューが一部紹介されてるけど、どれも美味しそう。
タカチの決意が描かれている「白の貴婦人」も良かった。大真面目な様子のタカチがなんだか可愛く思える。誰にでも人当たりが良いけど、明確に境界線を引いてそこからは誰も踏み込ませないタックと威圧的な雰囲気を発して誰も寄せ付けないタカチを結びつけたボアン先輩はすごいなと思う。二人だけじゃ近づくことすらなかった気がする。
最初はメンバーのマスコットみたいだったウサコの視点でのお話が増えて、ウサコの内面が明らかになってきた。そこも面白い。いつも笑顔を絶やさないムードメーカーの彼女にもいろいろ思うところがあり、本気でタックとタカチのことを考えてるのがわかって良いと思う。
このシリーズは読むのが楽しみで仕方がない。
なんだかいろいろ事情があってか、掲載誌や物語の中の時間がいったりきたりしてるのがまた、逆に面白さを増していると思う。
大学生だったタックたちが社会人になってからの短編を読むと、空白の時間に何があったのか、すごく気になるし楽しみだ。特に気になるのは、タックとタカチの関係。なんとも良い雰囲気なのに、具体的な描写が少なくて、ほんとにやつらはどうなってんだよ?とウサコと同じ立場で突っ込みを入れてしまう。「依存」でかなりストレスが解消されたものの、社会人編だと遠距離恋愛してんだよ、あの二人。どうしてそうなったのか、また気になる材料が増えてしまった。
今回はまたもや短編連作、時間も色々入り乱れております。
面白かったのは、タックがどういうわけだかお嬢様女子大生の旅のおさんどんについていった話。彼は喫茶店で働いているせいか料理が上手いらしい。メニューが一部紹介されてるけど、どれも美味しそう。
タカチの決意が描かれている「白の貴婦人」も良かった。大真面目な様子のタカチがなんだか可愛く思える。誰にでも人当たりが良いけど、明確に境界線を引いてそこからは誰も踏み込ませないタックと威圧的な雰囲気を発して誰も寄せ付けないタカチを結びつけたボアン先輩はすごいなと思う。二人だけじゃ近づくことすらなかった気がする。
最初はメンバーのマスコットみたいだったウサコの視点でのお話が増えて、ウサコの内面が明らかになってきた。そこも面白い。いつも笑顔を絶やさないムードメーカーの彼女にもいろいろ思うところがあり、本気でタックとタカチのことを考えてるのがわかって良いと思う。
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