「桜姫」「ねむりねずみ」(近藤史恵)
2003年10月30日歌舞伎の世界を舞台にした珍しいミステリです。専門用語がよくわからないなぁ。雰囲気でわかるのもあるけど。歌舞伎、見たことないからなぁ。三階ってなに?
どうも時系列では「ねむりねずみ」の方が先らしい。知らずに「桜姫」から読んじゃったよ。
読んだ順で「桜姫」から。
幼くして死んだ兄、音也。その音也の首を絞める夢を繰り返し見る妹、笙子。音也の死後引き取られた彼女に、兄の記憶があるのは何故か?音也の死に疑問を持つ青年、銀京との出会いが、その謎を解く。
これは、恋愛小説ですねぇ。ミステリとしても面白いけど。二人の行く末が気になるなぁ。仕掛けがシンプルでいい。それにしても、銀京さんが危うくて素敵だ。壊れてしまいそうなほどの恋愛って怖いけど、憧れるなぁ。
探偵サイドの小菊さんは、女形のために普段からオネエ言葉を使う人。あまりにぴったり馴染んでいるので、すぐ慣れちゃう。なんだかとっても姉御肌な人だ。探偵助手の山本君も健気で優秀で良いなぁ。探偵の今泉さんはぼーっとしてるようで実は鋭くて、掴み所がない感じ。
歌舞伎ってなんだか面白そうかもと思いました。どの女形の様子もめちゃ色っぽく描写されている。歌舞伎の描写の部分は古い言葉がよくわからないけど、雰囲気出てそう。知ってる方が読んだらどんな感想を持つのだろう。
「ねむりねずみ」
ことばを忘れていく夫。夫の友人にどうしようもなく惹かれる妻。
客席で発見された女の死体。事件について調べる探偵。
二つの視点で語られるのですが、一つにまとまったときに「ヤラレター」って感じでした。
小菊さんの
「人を好きになって、いちばん大切なことは、その人がじぶんのものになるかならないかじゃない。いちばん大切なのは、その人が、その人らしいやり方で、毎日を過ごせるかなんだ。」って台詞がすごく印象に残った。良い言葉だ。これで小菊さんのことがいっぺんに好きになったよ。
真相の後がなんだかショックでしたね。悲しいよ。役者ってのは因果な商売だね。高みを目指すのなら、そこまでするべきなのか。
どうも時系列では「ねむりねずみ」の方が先らしい。知らずに「桜姫」から読んじゃったよ。
読んだ順で「桜姫」から。
幼くして死んだ兄、音也。その音也の首を絞める夢を繰り返し見る妹、笙子。音也の死後引き取られた彼女に、兄の記憶があるのは何故か?音也の死に疑問を持つ青年、銀京との出会いが、その謎を解く。
これは、恋愛小説ですねぇ。ミステリとしても面白いけど。二人の行く末が気になるなぁ。仕掛けがシンプルでいい。それにしても、銀京さんが危うくて素敵だ。壊れてしまいそうなほどの恋愛って怖いけど、憧れるなぁ。
探偵サイドの小菊さんは、女形のために普段からオネエ言葉を使う人。あまりにぴったり馴染んでいるので、すぐ慣れちゃう。なんだかとっても姉御肌な人だ。探偵助手の山本君も健気で優秀で良いなぁ。探偵の今泉さんはぼーっとしてるようで実は鋭くて、掴み所がない感じ。
歌舞伎ってなんだか面白そうかもと思いました。どの女形の様子もめちゃ色っぽく描写されている。歌舞伎の描写の部分は古い言葉がよくわからないけど、雰囲気出てそう。知ってる方が読んだらどんな感想を持つのだろう。
「ねむりねずみ」
ことばを忘れていく夫。夫の友人にどうしようもなく惹かれる妻。
客席で発見された女の死体。事件について調べる探偵。
二つの視点で語られるのですが、一つにまとまったときに「ヤラレター」って感じでした。
小菊さんの
「人を好きになって、いちばん大切なことは、その人がじぶんのものになるかならないかじゃない。いちばん大切なのは、その人が、その人らしいやり方で、毎日を過ごせるかなんだ。」って台詞がすごく印象に残った。良い言葉だ。これで小菊さんのことがいっぺんに好きになったよ。
真相の後がなんだかショックでしたね。悲しいよ。役者ってのは因果な商売だね。高みを目指すのなら、そこまでするべきなのか。
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