「魔術はささやく」(宮部みゆき)
2003年8月7日これも面白かった。
宮部みゆきの作品てホントハズレなしっぽい。これってすごいよなぁ。次は「理由」を読もう。
主人公、日下守がお世話になってるお家の、タクシー運転手しているの伯父さんが、ある晩女の人を轢いてしまうのですが、女の人は亡くなるし、目撃者もいなくて、「女の人が飛び出してきた」という伯父さんの主張は認めてもらえません。次の日には伯父さんが起こした事故は新聞に載ります。すると、そのことで主人公やその家族が学校や会社でひどい嫌がらせを受けます。お家にも迷惑電話がかかってきます。それだけでもう「なんでー?どうにかなんないのー」って物語に引き込まれます。
ホント、なんでそんな嫌がらせするのでしょう?事故を起こしたのは事実で、女の人は亡くなってしまったけれど、どうして関係ない人に罵られなくてはいけない?しかも本人ではなくてその家族が。女の人の家族が怒るのは当たり前です。感情的にもなるでしょう。罵りさえするかもしれない。でも、それはその人の権利です。その女の人を良く知っている人だから悲しいし頭にきます。それでも靴を投げつけるのはひどいと思うけど。
家にかかってくる迷惑電話の中に「菅野洋子を殺してくれてありがとう。本当にありがとう。あいつは死んで当然だったんだ。」という奇妙な電話がかかってきます。
その言葉に守は事件のことを調べてみようと思います。そして、菅野洋子以外にも不可解な死を遂げている女性が二人いること、女性たちを繋ぐ糸、もう一人の女性の存在に気付きます。
女性たちに向けられる殺意。それは彼女たちがしてきたことに対して行き過ぎたものだろうかと考えます。「ひどい、ひどい、あんまりだわ」って菅野洋子は死の間際に言ってましたが、ひどいのはどちらだろう?
ラスト、守少年はある決断を迫られます。彼にはその権利があります。彼が下した決断はなかなかできないことだと思う。強いなぁって素直に思う。
最後に書くのもあれですが、守少年のバイト先のチーフ、高野さんは素敵だなぁ。と思う。ローレルのエピソードも面白い。
「猛スピードで母は」(長嶋有)
タイトルが印象的で読んでみた。今検索したら芥川賞がどうとか書いてる。知らなかったね。
別に、感動とかないよなぁ。すごく淡々としてる。面白くないわけじゃないけど、なんだろう、すーっと読めて、それだけって感じ。それが魅力なのだろうか。
一緒に収録されてる「サイドカーに犬」の方が面白いかな。こちらもタイトル恰好良い。洋子さんも恰好良い。麦チョコってどんな味なんだろう。
妹が「いろんな家庭の子がいるから、親の話とかあんましない方が良いよね」とかなんとか言ってたのを思い出した。そういう気遣いって正しいのかどうか良くわからないが、なんか悲しいな。
宮部みゆきの作品てホントハズレなしっぽい。これってすごいよなぁ。次は「理由」を読もう。
主人公、日下守がお世話になってるお家の、タクシー運転手しているの伯父さんが、ある晩女の人を轢いてしまうのですが、女の人は亡くなるし、目撃者もいなくて、「女の人が飛び出してきた」という伯父さんの主張は認めてもらえません。次の日には伯父さんが起こした事故は新聞に載ります。すると、そのことで主人公やその家族が学校や会社でひどい嫌がらせを受けます。お家にも迷惑電話がかかってきます。それだけでもう「なんでー?どうにかなんないのー」って物語に引き込まれます。
ホント、なんでそんな嫌がらせするのでしょう?事故を起こしたのは事実で、女の人は亡くなってしまったけれど、どうして関係ない人に罵られなくてはいけない?しかも本人ではなくてその家族が。女の人の家族が怒るのは当たり前です。感情的にもなるでしょう。罵りさえするかもしれない。でも、それはその人の権利です。その女の人を良く知っている人だから悲しいし頭にきます。それでも靴を投げつけるのはひどいと思うけど。
家にかかってくる迷惑電話の中に「菅野洋子を殺してくれてありがとう。本当にありがとう。あいつは死んで当然だったんだ。」という奇妙な電話がかかってきます。
その言葉に守は事件のことを調べてみようと思います。そして、菅野洋子以外にも不可解な死を遂げている女性が二人いること、女性たちを繋ぐ糸、もう一人の女性の存在に気付きます。
女性たちに向けられる殺意。それは彼女たちがしてきたことに対して行き過ぎたものだろうかと考えます。「ひどい、ひどい、あんまりだわ」って菅野洋子は死の間際に言ってましたが、ひどいのはどちらだろう?
ラスト、守少年はある決断を迫られます。彼にはその権利があります。彼が下した決断はなかなかできないことだと思う。強いなぁって素直に思う。
最後に書くのもあれですが、守少年のバイト先のチーフ、高野さんは素敵だなぁ。と思う。ローレルのエピソードも面白い。
「猛スピードで母は」(長嶋有)
タイトルが印象的で読んでみた。今検索したら芥川賞がどうとか書いてる。知らなかったね。
別に、感動とかないよなぁ。すごく淡々としてる。面白くないわけじゃないけど、なんだろう、すーっと読めて、それだけって感じ。それが魅力なのだろうか。
一緒に収録されてる「サイドカーに犬」の方が面白いかな。こちらもタイトル恰好良い。洋子さんも恰好良い。麦チョコってどんな味なんだろう。
妹が「いろんな家庭の子がいるから、親の話とかあんましない方が良いよね」とかなんとか言ってたのを思い出した。そういう気遣いって正しいのかどうか良くわからないが、なんか悲しいな。
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