これでクレストマンシーシリーズは日本で刊行されているものは全部読んだことになるのかな。
「魔女とくらせば」はクレストマンシーシリーズの第一作で、以前「魔女集会通り26番地」というタイトルで翻訳されてましたが、徳間書店がクレストマンシーのシリーズを刊行するにあたって改題改訳したものらしいです。
キャットはいつも自信満々で勝気な姉のグウェドリンが大好きで、いつも姉の後ろをついて歩いてます。二人は遊覧船の事故で両親を亡くしてからは、魔女のシャープさんの家に世話になりますが、そこでグウェドリンは魔法の勉強に熱心になります。どんどん魔法が上達していくグウェドリンですが、占いで世界の支配者になれると言われたと大喜びします。
姉弟は縁あって大魔法使いと名高いクレストマンシーの城に引き取られることになるのですが、そこはグウェドリンにとって非常に居心地の悪いところだったのです。
ということで、姉に振り回されっぱなしの(しかもそれが苦痛でないらしい)キャットくんに頑張れーといいたくなるお話です。
相変わらずクレストマンシーは素敵に派手なお召し物で格好良いのですが、二児のパパであることがわかって、ちょっとショックかな。
「トニーノの歌う魔法」は、イタリアにあるカプローナという国が舞台。
この国には二つの有名な呪文作りの家があって、二つの家はお互いに反目しあっている。
主人公はそんな呪文作りのモンターナ家に生まれたトニーノ少年。兄のパオロに比べるとあまり出来が良くないと気にしているトニーノですが、最近になって彼の周りはなんだか大変そう。呪文作りの家の魔法の力が弱まっているとかで、壊れないよう呪文を織り込んだ橋が壊れたり、馬の魔法が長続きしなかったり、上手くいかなくなってきたらしい。
そんなときにイギリスからクレストマンシーという紳士が訪れる。彼は二つの家に同じ警告を与えた。悪の大魔法使いが暗躍していて、そのために二つの家の魔力が弱まっているらしいと。けれど、どちらの家も原因は対抗する家のせいだと言ってきかない。そして事態はますます悪化していって、悪の大魔法使いの魔の手はトニーノのところにまでやってくるのです。
魔法を歌に込めて発動するという形が素敵な感じです。だから節や音程を間違えちゃうと上手く魔法が使えないらしい。それにしても、モンターナ家とペトロッキ家の喧嘩が、随分豪快でなんとも低レベルで(牛の糞を降らせるとか)子どもたちが好きそうな感じでしたね。
「魔法がいっぱい」は、四つの短編が収められたもので、これまでの作品に出演したキャラクタが出演するもの、まったく新しい人が主人公の短編で、クレストマンシーが登場するものなどがあります。
「キャットとトニーノと魂泥棒」が面白かったです。「魔女とくらせば」「トニーノの歌う魔法」それぞれのお話の後に出会う二人ですが、キャットがなんだか弟が出来て構ってもらえなくて拗ねているお兄ちゃんみたいで、微笑ましいです。虫取り網を持ってピョーンって空を飛んでいる二人の挿絵が可愛らしいな。
「魔女とくらせば」はクレストマンシーシリーズの第一作で、以前「魔女集会通り26番地」というタイトルで翻訳されてましたが、徳間書店がクレストマンシーのシリーズを刊行するにあたって改題改訳したものらしいです。
キャットはいつも自信満々で勝気な姉のグウェドリンが大好きで、いつも姉の後ろをついて歩いてます。二人は遊覧船の事故で両親を亡くしてからは、魔女のシャープさんの家に世話になりますが、そこでグウェドリンは魔法の勉強に熱心になります。どんどん魔法が上達していくグウェドリンですが、占いで世界の支配者になれると言われたと大喜びします。
姉弟は縁あって大魔法使いと名高いクレストマンシーの城に引き取られることになるのですが、そこはグウェドリンにとって非常に居心地の悪いところだったのです。
ということで、姉に振り回されっぱなしの(しかもそれが苦痛でないらしい)キャットくんに頑張れーといいたくなるお話です。
相変わらずクレストマンシーは素敵に派手なお召し物で格好良いのですが、二児のパパであることがわかって、ちょっとショックかな。
「トニーノの歌う魔法」は、イタリアにあるカプローナという国が舞台。
この国には二つの有名な呪文作りの家があって、二つの家はお互いに反目しあっている。
主人公はそんな呪文作りのモンターナ家に生まれたトニーノ少年。兄のパオロに比べるとあまり出来が良くないと気にしているトニーノですが、最近になって彼の周りはなんだか大変そう。呪文作りの家の魔法の力が弱まっているとかで、壊れないよう呪文を織り込んだ橋が壊れたり、馬の魔法が長続きしなかったり、上手くいかなくなってきたらしい。
そんなときにイギリスからクレストマンシーという紳士が訪れる。彼は二つの家に同じ警告を与えた。悪の大魔法使いが暗躍していて、そのために二つの家の魔力が弱まっているらしいと。けれど、どちらの家も原因は対抗する家のせいだと言ってきかない。そして事態はますます悪化していって、悪の大魔法使いの魔の手はトニーノのところにまでやってくるのです。
魔法を歌に込めて発動するという形が素敵な感じです。だから節や音程を間違えちゃうと上手く魔法が使えないらしい。それにしても、モンターナ家とペトロッキ家の喧嘩が、随分豪快でなんとも低レベルで(牛の糞を降らせるとか)子どもたちが好きそうな感じでしたね。
「魔法がいっぱい」は、四つの短編が収められたもので、これまでの作品に出演したキャラクタが出演するもの、まったく新しい人が主人公の短編で、クレストマンシーが登場するものなどがあります。
「キャットとトニーノと魂泥棒」が面白かったです。「魔女とくらせば」「トニーノの歌う魔法」それぞれのお話の後に出会う二人ですが、キャットがなんだか弟が出来て構ってもらえなくて拗ねているお兄ちゃんみたいで、微笑ましいです。虫取り網を持ってピョーンって空を飛んでいる二人の挿絵が可愛らしいな。
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