大魔法使いクレストマンシーシリーズ。

今回はクレストマンシーの若かりし頃のお話らしい。

幼いクリストファーの世界は、使用人を通して会話するような不仲な両親と長続きしない家庭教師たちだけで、学校も行かずに子供部屋から出る事もなかった。そんなクリストファーには不思議な夢を見る力があった。よく笑う人魚たちと仲良くなったり、暑い国で蛇使いの男を見たり、まるで異世界のような場所に出かけていけるのだ。でも、それは夢じゃなくてたくさんある平行世界に行く事の出来る能力だから、クリストファーの運命は大変困難なものになった。

クリストファーの能力に目をつけた親戚に利用されたり、母親の上流階級志向につきあわされたり、父親のホロスコープの結果に振り回されたり、ほんと大変そう。

でも、クリストファーを利用しようなんてせずに、窮地に陥ってもクリストファーのために嘘をつきつづけたタクロイは良い人だ。
女神もスログモーテンも良き仲間で嬉しい。他のシリーズにも登場しているといいのに。

コメント