「星虫」（岩本隆雄）

何かお勧めありませんか？と聞いたら教えていただいた作品。確かに面白かったです。

ちょっと未来のお話。
小さい頃からの夢「宇宙飛行士になる」を捨てずにいる高校一年生の氷室友美は、夜空から降って来る無数の星を見る。次の日の朝目覚めた友美の額には宝石のような丸いものが張り付いていた。「星虫」と名づけられたそれは世界中のほとんどの人の額に張り付いており、最初は怖がる人がいたものの感覚器を増幅してくれる星虫に人々は夢中になる。着実に能力を増やしていく星虫、それにつれて星虫自体も変化していくのだが・・・という流れです。

主人公の友美さんはすごいです。有名進学校でトップの成績を誇る長い黒髪の綺麗な委員長、という演技をつづけながら宇宙飛行士になる夢は捨てずに毎晩トレーニングに励んでいます。そんな彼女は空から降ってきた星虫も喜んで受け入れます。そして星虫の能力を誰よりも強く引き出していきます。

意外な展開をしていくのでスゴク面白いです。まさか星虫があんなことになろうとは・・・吃驚です。
宇宙旅行ってまだまだ先のことでしょうけど、はやく飛べるようになったらいいのに。外から地球見たいものです。