「戦うボーイ・ミーツ・ガール」「疾るワン・ナイト・スタンド」（賀東招ニ）

お風呂で読もうと本を探したら、読んでない自分の本も雑誌も漫画も無くて、悪いなぁと思いつつ弟の本棚から文庫を持ち出しました。湯船に落としたら弁償するからね、とか思いながら。嫌な姉だ。

漫画版の方を先に読んでいたので、知っているお話ではあったのですが、面白かったです。

千鳥かなめが通う陣代高校に転校生がやってきた。帰国子女という相良宗介は、鞄にギッチリ銃器類を詰めて登校する戦争バカ。しかし、ただの銃器マニアではない。彼はどこの国にも所属しない世界最強の武装集団≪ミスリル≫のエリート戦士なのだ。
ある任務のため高校に潜伏することになった相良軍曹だが、戦場においては専門家でも平和な日本では歩くはた迷惑でしかなかった。

こんな感じで始まるお話なのですが、相良宗介君のぼけっぷりがいいですねぇ。生真面目で冗談が通じなくていつも仏頂面。何かしら騒ぎを起こしては千鳥かなめちゃんにいっつも叱られてるのですが、良いコンビで見てて楽しい。そこに≪ミスリル≫の艦長のテッサ嬢が絡んできて微妙な三角関係になったりして、先が楽しみです。

AS（アーム・スレイブ）という人型の兵器が主力兵器という設定なのですが、漫画版で見ているはずなのに頭の中で出てくるイメェジは「ガンパレ」の士魂号単座型。どうしてもあの灰色の機体を想像してしまう。