クライマックス直前、いままで会話の中にしか登場しなかった”ましろ”という女性と滋賀柾季の間には何があったのか?という謎が解明される巻。

前回、ましろの占具”ウィッチボール”を手に入れた宇卵は、一子ちゃんに「話してみても良いよ。マッキーとましろの関係」ともちかける。柾季の役に立ちたいと願う一子ちゃんは、躊躇いつつも立ち会うことに・・・。
そのころ、”ましろ”と同じ名をもつ少年に出会った柾季は、彼の仲間内で流行っている奇妙なゲームに付き合うことになる。

今回の目玉は、過去に何があったのか明かされるという点。ましろとはどのような存在だったのかがわかるのはもちろん、現在の滋賀柾季がどんな過程を経て形成されたのか、いかにして魔女達はこの極東の島国にやってきたのか、魔女にとってその森はどんなものなのかとかよくわかる。

えらいところで終わっちゃってるので、最終巻がはやく読みたいです。志賀君はどうなっちゃうんだろう。一子ちゃんはどんな選択をするんだろう。もうすっげ気になります。


「天駆けるバカ〜We Are The Champions〜」(須賀しのぶ)を先週読んでたのに、感想書き忘れてました。

前巻は、リチャード・ハーレイことリックが飛行機に乗って撃墜することの怖さを実感して、克服する過程がメインだったと思うのですが、今回は彼らは戦争しているんだという点が強調されていたように思います。
ていうか、裏でメインはドイツのレッドバロンやその仲間じゃないかと。悪くなる戦況に無茶な出撃。理想とかけ離れた現実。空を自由に飛べても全然自由じゃなくて、政府の思惑や国民の期待など彼を縛るものはいろいろあって、これが戦争なんだと思った。特にロードの妹のエピソードは、戦争の怖さを思い知らされる。

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