タイトルで少々気になっていた作品。流行の陰陽師モノですが、阿倍晴明さんが主人公ではないです。実在の人物で阿倍晴明さんの師匠の賀茂忠行の次男坊の慶滋保胤さんがこのお話の主人公です。
「池亭記」という随筆を残しているようですが、聞いたことないです。難しい内容なのでしょうか。

お話としては、人に害をなす魑魅魍魎が出てきて、それを陰陽師が退治する、というと概ねはずれてはいないのでしょうが、正しく言えば保胤さんは陰陽師じゃないし、退治する以外の途はないのか悩んでるし、実は凄い秘密があったり、いろいろあります。

所謂式神についても、ちょっと違った解釈(創作なのか何かの文献に基づくのか定かではないですが)見られたりと新しいなぁといった感じです。

なにより主人公の保胤さんの人柄が良いですねぇ。表面的なとこで言えば、いつでも穏やかに微笑んでるとことか誰に対しても敬語で喋る癖とか、いいなぁ。中身ももちろん素敵ですが、上手く書けないです。

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